物語ゲームのフォルダから

物語系のゲーム評ブログ(ファミコン、iPhoneからフリーゲームまで)

『Foster』

コマンドを選択すると時間が進む推理ゲーム

 

『Foster』は、無料の推理ゲームでは本格物といって良い作品です。

ある別荘で殺人がおき、被害者の娘が探偵となって事件を解決します。

登場人物も多く、中編といった長さでしょうか。

 

 

システムの特徴はなんといっても時限式のコマンド選択であること。

操作を間違えると手がかりが集まらず、

クリアに必要な選択肢が登場しません。

 

こういった構造の推理ゲームは作るのが難しい上に、ゲームの難易度も高くなります。

まっさきに思い浮かぶのはファミコンの『殺意の階層』です。

 

『殺意の階層』は素晴らしいゲームでしたが、

人気が出なかったのか、後続の作品はほとんどありません。

もっと同じシステムのゲームを遊んでみたいものです。

 

このシステムのゲームを作るときのポイントは、

アクションゲームなどと同じで、

「なぜゲームオーバーになったのか?」

その原因を分かりやすくプレイヤーに提示することです。

 

 

その点で『Foster』は少し足りない気がしました。

 

ゲームオーバーになったとき、

調査が足りないのか推理が悪いのか、自分には判断が難しかった。

 

滅多に攻略サイトは見ないのですが、このゲームについては見てしまいました。

貴重な時限式推理ADVをこういう形で消費してしまい、

プレイヤーとして悔いが残ります。

 

 

作者の別の作品は商品化され、

100円ショップなどで売られているようです。

 

 

 

 


『Foster』

時限式コマンド選択ADV

Windows PC用

http://hp.vector.co.jp/authors/VA010106/