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物語ゲームのフォルダから

物語系のゲーム評ブログ(ファミコン、iPhoneからフリーゲームまで)

『Foster』

Windows ADV ゲーム コマンド選択式

コマンドを選択すると時間が進む推理ゲーム

 

『Foster』は、無料の推理ゲームでは本格物といって良い作品です。

ある別荘で殺人がおき、被害者の娘が探偵となって事件を解決します。

登場人物も多く、中編といった長さでしょうか。

 

 

システムの特徴はなんといっても時限式のコマンド選択であること。

操作を間違えると手がかりが集まらず、

クリアに必要な選択肢が登場しません。

 

こういった構造の推理ゲームは作るのが難しい上に、ゲームの難易度も高くなります。

まっさきに思い浮かぶのはファミコンの『殺意の階層』です。

 

『殺意の階層』は素晴らしいゲームでしたが、

人気が出なかったのか、後続の作品はほとんどありません。

もっと同じシステムのゲームを遊んでみたいものです。

 

このシステムのゲームを作るときのポイントは、

アクションゲームなどと同じで、

「なぜゲームオーバーになったのか?」

その原因を分かりやすくプレイヤーに提示することです。

 

 

その点で『Foster』は少し足りない気がしました。

 

ゲームオーバーになったとき、

調査が足りないのか推理が悪いのか、自分には判断が難しかった。

 

滅多に攻略サイトは見ないのですが、このゲームについては見てしまいました。

貴重な時限式推理ADVをこういう形で消費してしまい、

プレイヤーとして悔いが残ります。

 

 

作者の別の作品は商品化され、

100円ショップなどで売られているようです。

 

 

 

 


『Foster』

時限式コマンド選択ADV

Windows PC用

http://hp.vector.co.jp/authors/VA010106/

 

 

『ファミコン探偵倶楽部opt.1 ~聖なる夜に~』

Windows ADV ゲーム コマンド選択式

任天堂ADVらしさを保った希少な無料ミステリADV

 

これは『ファミコン探偵倶楽部』の設定を使った

短編ミステリADVです。

 

原作の『ファミコン探偵倶楽部』は任天堂のゲームだけあって

とても快適に遊べるADVだったと記憶しています。

 

その作品と設定を使っているから当然原作の雰囲気は出てくるんですが、

シナリオやストレスのない操作感も含めて、任天堂らしさを感じました。

 

 

たとえば推理部分は、少し簡単だけど納得しやすいもの。

きちんとテキストを読んでいれば一発でとけるのです。

 

文字列を入力して推理するしくみですが、

XXXXXと文字数をしぼって教えてくれているのも

似たような別の名詞と紛れがなくて良いです。

 

こういった小さな優しさの積み重ねが

すぐ詰まってしまい進めなくなるADVの欠点をカモフラージュしてくれます。

 

それにオリジナルの登場人物も、メタな要素がなくて正統派です。

こういったところも任天堂らしいなと思いました。

 

 

 


ファミコン探偵倶楽部opt.1 ~聖なる夜に~』

Windows PC用

http://oni.skr.jp/download.html

『おこめのり子さんと遊ぼう』

ゲーム ADV Windows

新潟産のご当地・ショートショート・ゲーム

 

 

 

 

この作品はたしか2013年になってから遊びました。

ゲームとしては本当に短くて、数分もあれば最後まで到達します。

2ページの四コマ漫画ぐらいです。

 

おこめのり子さんをよびよせて、コミュニケーションを楽しむタイプのゲームです。

 

 

僕はゆるキャラの類はあまり好きじゃないんですが、彼女には好感がもてました。

どこかもったいぶっていて、けだるくて、セクシーなのです。

少なくても10代ではないでしょう。20台の後半か、30代かもしれません。
そんな気がしました。

 

新潟の方が作ったゲームですが、

もしかしたら、新潟にはこんなスナックがあるのかも、と想像してしまいました。

実際にいたら会話が続かなくて困っちゃうタイプでしょうね。

 

 

ところで、こんなショートショートが集まった一冊の単行本を読んでみたいものです。

センスがいるから、一人でたくさん作るのは難しいでしょう。

埋もれているのかもしれませんが、まだそんなに見かけません。

iPhoneアプリにしてもいいんじゃないかと思います。

 

 


『おこめのり子さんと遊ぼう』

トナカイウサギソフトウェア

Windows PC用

http://bluetimes.sakura.ne.jp/game.html

 

『LOOP THE LOOP 第一幕【飽食の館】』

iPhone ゲーム ADV

『イノセントで不思議で密室なルームシェア

 

これは一本道のADVです。

属性はミステリ&サスペンスといったところでしょうか。

 

選択肢はありますが、選択によって物語が変化することはありません。

(GameOverになることはあっても、すぐやりなおしできます)

 

絵がかわいらしいので、AppStoreで見つけたときは萌えキャラ系だと思って手を出すまいと思ったのですが、推理物のようだと思ってインストールしました。餌がなくなって人里に下りてくるツキノワグマみたいな心境です。

 

遊んでみると期待通り物語はしっかりしていて、楽しめました。操作もストレスがありません。これで無料なのか……と思いました。ときどきこういう絵の誤解はあるのですが、『Bの話』など最終的に手に取ったものは、控えめな美少女の場合が多い気がしています。

 

さて話ですが、日常に嫌気をさした高校生の主人公が不思議な館にワープします。館は密室で出られないのですが、住人たちがいい人ばかりで主人公は新しい生活を楽しみます。ところが……。と、いった話です。

 

館にワープする、思い浮かべるだけで何でも物が手に入る不思議な部屋など、非日常的な要素がありますが、事件があり、推理要素もきちんとあり、十分にフェアなミステリになっています。

(謎の一部が予想通りだったので、嬉しくなってそう思っているのもあります)

 

話自体は、若者の集まりといった感じで、イノセントでライトノベルな感じがしました。犯人も含め、主張や言動は青春の範囲におさまっています。その中にあって、男女の共同生活という設定なのに男女関係があまりベタベタしていないところは好みでした。苦味というには足りないけれど、甘すぎないというか。

 

iPhoneには意外とノベルゲームが少ないので、続編も遊んでみようと思っています。なんで少ないんだろう。自分が作っているゲームみたいに、リジェクトされちゃうのかな……。

 

このゲームぐらい話が書けてて、もう少し大人の登場人物の多いゲームが今遊びたい物語ゲームだと確認しました。自分でもそういう話を作ってみたいと思っています。

 

『LOOP THE LOOP 第一幕【飽食の館】』

iPhone

無料(広告なし)

『昔話RPG 討伐オニランド』

ゲーム iPhone RPG

『RPG×ガチャのスマートフォンらしいゲーム』

 

iPhoneAPP STOREでゲームを探していて、昔話のRPGという題名が目をひき、ダウンロードしてみました。

遊んでみてびっくりしました。これがいわゆるガチャゲームかと思いました。

といっても、このゲーム自体は僕の把握する限り完全無料で、ガチャも無料になっています。ガチャがどういうものか体験したいと思っている方は遊んでみてもいいかもしれません。

 

ガチャ以外の要素もほとんど画面をタップしていくだけのつくりなので、迷うことはないですが、連続で遊ぶには疲れてしまうし、単調だなと思いました。それでも、ある程度はプレイしてしまう。つい画面をタップしてしまうのが、このシステムのすごさというか、こわさなんじゃないかなと思いました。

 

では、こういったひたすらタップするゲームと、昔ながらのRPGで「たたかう」を連打するのはどう違うのだろうか?と考えさせられました。そういう意味でも一度遊んでみるのがいいゲームだと思いました。

 

キャラクターはゆるきゃらで、ゲーム全編、おだやかなノリです。

 

 

『昔話RPG 討伐オニランド』

iPhone

無料(広告つき)

『華と修羅』

5巻の短さの中に華と修羅がコンパクトに詰まったドロドロ遊園地

昼ドラ漫画のお手本のような構成

 

大正を舞台とした家督相続のお家騒動もの。

僕はシリアスな物語として読んで、鬱屈した気分で読み進めました。

 

たとえばこんな心理だ。

(こんなドロドロ僕には耐えられない)

(もう勘弁してくれよ)

(良心の呵責……ッ!)

 

それでも、最後の最後で…

(これさ、ドラマチックをやりすぎじゃない?)

と、ふと我に返った瞬間があった。

…ものの全5巻を駆け抜けるように読了。

 

暴力、死、セックス、血縁、非血縁、裏切り、

主従、謀略、純愛、政略結婚などの要素がこれでもかという感じで登場します。

全編にまみれています。


 

5巻は良い長さ、ベストだと思いました。

もっと長くなると、しんどくなるはずです。

それに同じ要素を繰り返し出さないといけなくなる。

昼ドラは30分が良い。

 

 

読み終わった後でwikipediaを見ると、

もしかしたらギャグ漫画として読めばよかったのかもしれない。

(それにしてもwikipediaはいつだって結末はしっかり書いてあるよね!危ない)

 

北斗の拳』もシリアスとギャグがまじってて、

どちらかに比重をおいて読むこともできるけど、それと似ている。

 

昼ドラマの視聴者はどうなんだろう。

ギャグ?ハラハラどきどき?

どっちとも取れるのがこの手の作品の良さかなと思いました。

『ブレス オブ ファイア 竜の戦士』

特殊能力=キャラクターで物語が組み立てられた

清く正しいキャラクター・RPG

 

 

『ブレス オブ ファイア』は遊んでいて気持ちの良いゲームだ。

 

『魔界塔士Sa・Ga』にも通じるところがあるその体験は、

週間少年ジャンプの読後感と似ている。ただし、10年ぐらい前のジャンプの話だ。

主人公とその仲間たちが世界を縦横無尽に冒険し、暴れまわる。

 

エネルギーがほどばしって発散させるゲームプレイは中高生にぴったりだけど、

大人でも爽快です。全力でぶつかる感じがいいのです。

 

さて、こんなタイプの物語なら、キャラクターを立てるのが単純だけど良い作り方だ。

そして、ゲームならではのキャラクターの立て方は、キャラクター毎に性能を変えること、機能(スキル)を変えてやることだ。

物語も、その特殊能力を存分に強調させ、活躍させること。

 

 

具体的なシーンをひとつ選んでみる。

 

※ここからはすこしゲーム本編の話をばらしてしまう。

※まだ遊んでいない人は注意してほしいです。

 

僕が『ブレス オブ ファイア』で一番好きなのは盗人のダンクだ。

鍵や罠を解除するのが得意な彼は、冒険には欠かせないし頼りになる。

それに、ちょっと悪っぽくて、自分みたいに背が低いところも、感情移入しやすいのかもしれない。

何より格好良くてね。

 

つい最近、遊びなおしてみて、

ダンクの登場シーンの格好良さにしびれたので紹介してみたい。

 

***

プレイヤーたちはある街につく。

街に入ってみると、建物から道路に至るまで金ピカで、いかにもゴージャスだ。

見るからに金持ちの街だった。

 

しかも、街に入ったが瞬間、その場で不法侵入者として捕まってしまう。

セキュリティも厳重だってわけ。

で、牢屋にぶちこまれるんだけど、すでに先客がいて、ベットで寝ている。

灰色の肌をしているし、ただものではなさそうだ。

 

さあどうするか。

主人公たちは鍵も持ってない。

牢屋をくまなく調べても抜け穴はないし、力ずくでもこじ開けられそうにない。

無罪放免ってわけにもいかないようだ。

 

困った。

 

そこで、しかたなく、先の囚人と話してみると、

「かぎを開けてやろうか?」なんて簡単に言ったかと思いきや、

こともなげに牢屋に鍵を開けてくれる。

 

しかも、開けた本人は、また牢屋のベットに戻って眠り込んでしまう。

彼にとっては、牢獄は宿屋代わりでしかないってこと。

 

この囚人こそが、鍵開けの天才ダンク。

そして彼と主人公たちとのファーストコンタクトとなる。

(他にも彼にはすごい能力があるが今回の話には関係ないので割愛)

***

 

うまい登場シーンだな~って思いませんか?

 

僕も、鍵開けの得意なキャラクターとの出会いに、

こんな良いシーンが思いつけたらなあと思います。

 

 

ゲームのキャラクターを立たせるには、容姿だとか言動だとかもあるけれど、

そのキャラクターに何ができるか(システムや機能)がファーストチョイス。

 

ゲームの仲間は活躍しなければならない。

プレイヤーが使いたくなるような頼りになる性能を備えていなければならない。

そいつにしかできないことがなければならない。

 

 

冒頭の繰り返しになりますけど、

『ブレス オブ ファイア』はそんなキャラクターの一人ひとりの活躍が

すごく気持ちいいゲームです。

 

いまだったら、

『ワンピース』をこういう感じで作ればすごくいいんじゃないだろうか。